OPPO は、2024年4月11日に開催されたGoogle Cloud Next ’24カンファレンスにおいて、GoogleのAIモデル「Gemini 」を自社のAIフォン製品ラインに搭載すると発表しました。この取り組みにより、OPPO とその傘下ブランドOnePlus のAIフォンのAI体験が大幅に向上し、ユーザーのスマートフォンとのインタラクション方法が再構築されることが期待されています。
1,000万人以上のユーザーに新鮮なAIフォン体験を提供
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OPPO とOnePlus は提携し、2024年を通じてGemini モデルの高度な機能を活用した革新的な機能を導入し、1,000万人以上のユーザーに新鮮なAIフォン体験をもたらすことを目指しています。また、グローバルなAIイノベーションのパイオニアたちと4つのコアAIフォン機能を共有し、AI消しゴムのようなAI機能をグローバルに展開する計画です。
Geminiモデル搭載により追加される新機能
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OPPO とOnePlus がGoogle のGemini モデルを自社のスマートフォンに統合することで、以下のような新しい機能が追加される予定です。
ニュースの要約機能: ニュース記事を要約し、ユーザーが素早く内容を把握できるようにする。
録音の要約機能: 音声録音の内容を自動的に要約し、録音の概要を簡単に確認できるようにする。
AIツールボックス: 様々なAI機能を集めた「AIツールボックス」がスマートフォンに統合される。
ソーシャルメディア用のテキスト・画像生成ツール: ソーシャルメディアプラットフォームに投稿するためのテキストや画像をAIが生成する。
AI消しゴム: 画像から不要なオブジェクトを削除できる機能がGeminiを活用してさらに強化される。
今後3〜5年で100以上のAI生成コンテンツ体験を提供することを目指しており、ユーザーのニーズに合わせた直感的なAI機能が次々と追加されていく予定です。
生成AIがもたらす新たな可能性
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OPPO およびOnePlus のAI製品担当GMのニコール・チャンは、「生成AIは、人工知能の進化における重要なマイルストーンです。それは、より大きな創造性、新しい可能性、技術的スケーラビリティの向上、そして効率の大幅な改善をもたらします。これらの要因は、私たちがAIフォンの新時代に踏み出すにあたって、自信を与えてくれます」と述べています。
Google Cloudとの深い協力関係
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OPPO とOnePlus は、Google Cloud との深い協力が自社のAIフォンの進歩にとって重要だと考えており、Google Cloud のオープンなプラットフォームとGemini モデルを活用することで、最も強力なモバイルAI体験を構築し、より多くのユーザーが新しいAI機能を簡単に利用できるようにすることを目指しています。
まとめ
OPPO とOnePlus がGoogle のGemini モデルを自社のAIフォンに搭載することは、AIフォンの新時代を切り開く重要なステップとなる可能性があります。ニュースや録音の要約、AIツールボックス、ソーシャルメディア用のコンテンツ生成ツールなど、Gemini を活用した様々なAI機能がスマートフォンに統合されることで、ユーザーの利便性や体験が大きく向上することが期待されます。両社の取り組みにより、より創造的で効率的なモバイルAI体験が提供されることが期待されます。今後のOPPO とOnePlus の動向に注目が集まります。
【編集部追記】Gemini Ultra AIモデルの詳細と搭載予定機能
OPPO とOnePlus がスマートフォンに搭載すると発表したGoogle のAIモデルは、「Gemini 1.0 Ultra」 であることが明らかになりました。Google は現在、Gemini を「Nano」「Pro」「Ultra」 の3つのランクで提供しており、OPPO とOnePlus は最も強力なモデルであるGemini 1.0 Ultra を採用する予定です。Gemini Ultra の搭載に伴い、OPPO とOnePlus はニュースの要約、録音の要約、AIツールボックスなどのGemini 機能を搭載する計画です。これらの機能は、先に述べたニュースや録音の要約機能、AIツールボックスなどと同様のものと考えられます。また、ソーシャルメディアプラットフォーム用のテキストや画像の生成ツールのような生成AI機能についても示唆されています。ただし、Gemini Ultra はオンデバイスで実行できるGemini Nano とは異なり、Googleのサーバーから実行されるため、OPPO とOnePlusの スマートフォンでAI機能を利用する際にはインターネット接続が必要になる可能性があります。現時点では、どのデバイスがサポートされるのか、どの機能がAIによって強化されるのかは明らかにされていませんが、Googleとの提携によりAI機能のサポートと強化が行われることは確実です。
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