イーロン・マスクが運営するSNSプラットフォーム「X」の有料チャットボットサービス「Grok」に、新たな画像生成AI機能「Aurora」が2023年12月7日に追加された。
主な要点:
– 「Aurora」はマスクのAI企業xAI社が独自開発した画像生成AI
– 現在は「初期段階」として位置づけられ、今後急速な改善を予定
– 利用できるのはXのPremium Plus(月額16ドル、約2,300円)加入者のみ
– 既存の画像生成AIであるStable DiffusionやDALL-Eとは異なる独自技術を採用
from:X gives Grok a new photorealistic AI image generator
【編集部解説】
Auroraは、既存の画像生成AIとは異なる独自のアーキテクチャを採用しています。現在は初期段階ながら、マスク氏は「急速な改善」を約束しており、今後の進化が期待されます。
市場への影響
xAI社は60億ドルの資金調達を完了し、AI開発に本格的に注力しています。特にGrok 3の開発も並行して進められており、画像生成機能はその重要な一部となっています。
課題と懸念事項
初期段階であることから、生成画像の品質や一貫性にはまだ改善の余地があります。また、著作権保護や誤情報拡散防止など、倫理的な課題への対応も今後の重要なポイントとなります。
【用語解説】
- xAI:
イーロン・マスク氏が2023年7月に設立したAI企業。「宇宙の真理を理解する」という目標を掲げ、約1万台のGPUを活用したAI開発を進めています。
- Grok:
xAIが開発したAIチャットボット。SF小説「異星の客」から名付けられ、「深く直感的に理解する」という意味を持ちます。
【参考リンク】
- Grok 公式サイト(外部)
xAIが提供する最新のAIチャットボットプラットフォーム。画像生成機能Auroraを含む最新機能を体験可能
- X Premium+(外部)
Grokを利用するために必要な月額サブスクリプションサービス。各種特典や機能を提供
【関連記事】
AI(人工知能)ニュースをinnovaTopiaでもっと読む