from Responsible AI at Google Research: User Experience Team.
GoogleのResponsible AI User Experience (Responsible AI UX)チームは、Google Researchに属する製品指向のグループで、AI開発におけるユーザーセンタードのUXデザインプロセスを実践しています。彼らは、製品開発においてユーザーのニーズと価値提案が一致することを重視し、AIの倫理的、社会的影響を考慮しながら、安全性と包含性に関するプロトコルを開発しています。
GenAI製品の開発では、Responsible AI UXチームはプロトタイピングの重要性を認識し、大規模言語モデル(LLM)をプロトタイピングプロセスに組み込むことの必要性を探求しました。共創セッションや反復を通じて、ユーザーの視点を理解し、チーム間の一致を強化することに成功し、MLの経験がない人々もLLMを使用して創造的なプロトタイピングができるGenerative AIプラットフォーム「MakerSuite」を開発し、Google I/O 2023で発表しました。
音声認識技術においては、黒人話者に対する理解能力の不足を解決するためにHoward大学と協力し、African-American Englishのデータセットを構築しています。また、コンピュータビジョンシステムが様々な肌の色調を認識できるように、Dr. Ellis Monkと協力してMonk Skin Tone Scale(MST)を開発し、より包括的なデータセットの構築とモデルのパフォーマンス評価を行っています。
さらに、Responsible AI UXチームは、GenAIモデルを活用した製品開発をサポートするために、People + AI Guidebookを含むアクション可能な資産を開発し、責任あるデザインの教訓と推奨事項を提供しています。彼らは、製品開発の重要なマイルストーンで実行可能なガイダンスを提供し、GenAIとユーザーニーズを最適にデザインするためのアップデートを行っています。