トヨタは、人間が家事を行う様子を観察することで、ロボットが家事を学ぶ能力を開発しています。このプロジェクトは、AIの進歩がロボティクスを強化する例です。トヨタ研究所(マサチューセッツ州ケンブリッジ)で、筆者は遠隔操作のロボットアームを使って豆を掃除するデモを行いました。このロボットは、筆者のデモとシミュレーション内での練習を組み合わせて、自律的に掃除を行うことを学びました。
従来のロボットはプログラムされたルーチンに従うだけでしたが、トヨタのロボットは、AI画像生成器と同様の「拡散ポリシー」という機械学習システムを使用して、リアルタイムで次の行動を決定します。トヨタは、この技術をChatGPTなどの言語モデルと組み合わせ、ロボットが動画を見ることでタスクを学ぶことができるようにしようとしています。
トヨタは2015年にケンブリッジとカリフォルニア州パロアルトに研究所を設立しました。高齢化が進む日本を含む国々で、人々が自立した生活を続けられるように支援するロボットの開発を目指しています。ケンブリッジの研究所では、野菜の皮むきやパンケーキのひっくり返しといった家事を行うロボットが数多く稼働していますが、まだ多くのエラーを犯しています。
トヨタだけでなく、Google DeepMindなど他の大手テック企業も、言語モデルを使ってロボティクス研究を進めています。また、スタンフォード大学のグループは、より多くのタスクに対応できる低コストの移動式遠隔操作ロボットシステム「ALOHA」の開発を進めています。
この分野の進歩は目覚ましいものがありますが、実用化にはまだ課題が残っています。
from Toyota's Robots Are Learning to Do Housework—By Copying Humans.