ブリティッシュコロンビア大学の研究チームが開発した新しい「スマートグローブ」が、脳卒中患者の手の動きを改善するための技術として注目されています。このグローブは、リハビリテーション中の手や指の動きを追跡し、無線でデータを送信することができます。高感度のセンサー糸と圧力センサーが織り込まれた快適な伸縮性のある布地で作られており、小さな動きや圧力も検出し、動きを99％以上の精度で予測することが可能です。この技術は、カメラを必要とせずに手の動きを監視し、リモートでリハビリプログラムを分析・調整することができます。
このスマートグローブは、バッテリーを取り外せば洗濯可能で、無線で快適に使用できる点が市場に出ている他の製品と異なります。また、バーチャルリアリティ、拡張現実、アニメーション、ロボティクスなど、さまざまな分野での応用が期待されています。例えば、手の動きや物との相互作用を正確に捉えて画面に自動表示したり、物理的なキーボードを必要とせずにテキストを入力したり、アメリカ手話をリアルタイムで書き言葉に翻訳することで、聴覚障害者や難聴者のコミュニケーションを容易にすることができます。
この研究は「Nature Machine Intelligence」誌に掲載され、ブリティッシュコロンビア大学が提供した資料に基づいています。
from 'Smart glove' can boost hand mobility of stroke patients.
