OpenAIは、高等教育機関として初めてアリゾナ州立大学(ASU)とのパートナーシップを発表しました。この提携により、ASUは2024年2月からChatGPT Enterpriseへの完全アクセス権を得て、授業、チュートリアル、研究などに利用する計画です。
このパートナーシップは少なくとも6ヶ月前から進行しており、ChatGPT Enterpriseを通じて、使用制限のないGPT-4へのアクセス、前バージョンより最大2倍高速なパフォーマンス、APIクレジットが提供されます。ASUは、学生向けのパーソナライズされたAIチューターや、勉強の助けとなるクリエイティブなAIアバターの作成、プロンプトエンジニアリングコースの拡充を計画しています。
ASUのCIOであるLev Gonick氏は、ChatGPT Enterpriseが学生のプライバシーや知的財産を保護する「プライベートな環境」を提供すると述べています。また、OpenAIとASUの共同リリースでは、ASUコミュニティがChatGPTに入力するプロンプトは安全に保たれ、OpenAIはこれらのデータをトレーニングモデルには使用しないと明記されています。
AIチャットボットは過去1年間で不正行為の懸念から批判されており、シアトル、ロサンゼルス、ニューヨーク市などの学区では使用が禁止されています。しかし、Gonick氏は、ChatGPT Enterpriseを研究活動やデータ分析、発見ベースの作業に豊かなマインドセットで利用することの重要性を強調しています。
OpenAIのCOOであるBrad Lightcap氏は、ASUから学び、高等教育機関によるChatGPTの使用を拡大することに意欲を示しています。Gonick氏は、大学向けの市場進出やビジネスの整合性を探る中で、ASUがデザインパートナーや思考パートナーとして選ばれたことが、この発表に至った重要な理由だと述べています。
from OpenAI announces first partnership with a university.