Broadcom社によるVMwareの買収は、VMwareの製品とパートナー戦略に大きな変化をもたらしました。この買収により、AWSはVMware Cloud on AWSの新規サブスクリプションや追加サービスの提供ができなくなる見込みです。これにより、VMwareのクライアントやパートナーは、新たな調整を迫られることになります。特に、Forresterの研究によると、価格の上昇や顧客サポートの限定、ソフトウェアバンドルへの加入が必須となるなどの理由から、VMwareのクライアントの約20%がVMwareスタックから離れることを検討しています。
このような変化は、企業がクラウドコストの最適化を図り、リソースの効率的な使用を確保し、投資のリターンを最大化するために重要です。IBMのTurbonomicやApptioなどのツールを活用することで、VMwareからのスムーズでコスト効率の良い移行が可能になります。また、IBMの提供するRed Hat OpenShift Service on AWSやOpenShift Virtualizationなどの技術は、ビジネスのイノベーションと効率化を推進する柔軟でスケーラブルな統合ソリューションです。
Amazon Web Servicesは2025年6月17日、米国ペンシルベニア州フィラデルフィアで開催中の年次クラウドセキュリティカンファレンス「re:Inforce 2025」において、全タイプのAWSアカウントのルートユーザーに対する多要素認証(MFA)適用率100%を達成したと発表した。
同社の最高情報セキュリティ責任者Amy Herzogが基調講演で明らかにした。AWSは昨年のre:InforceでスタンドアロンアカウントのルートユーザーへのMFA義務化を発表し、2025年3月にはCISA Secure by Design誓約支援のため組織内メンバーアカウントのルートユーザーにも適用を拡大していた。
同時にAWSは新セキュリティ機能を複数発表した。AWS Identity and Access Management Access Analyzerに組織内リソースアクセス権限の可視化機能を追加し、AWS Security Hubには脅威優先順位付け機能を強化した。
同時発表されたAWS IAM Access Analyzerの新機能は、組織内の誰が重要なリソースにアクセス権を持っているかを自動推論により検証し、統合ダッシュボードで可視化します。S3バケット、DynamoDBテーブル、RDSスナップショットなどの重要リソースへのアクセス状況を一元管理できるようになりました。