発表まであと2時間
今年もWWDCが開催されます。WWDC発表まであと2時間というタイミングで、おさらいというわけではないですが、WWDCについてみどころをまとめてみましたので、発表までのおさらいに読んでください。発表後に見返してみるのも興味深いかもしれません。
WWDC 2024とは
WWDC(Worldwide Developers Conference) は、Appleが毎年開催する開発者向けのイベントです。今年で35回目を迎え、2024年6月10日(日本時間11日) から6月14日まで開催されます。基調講演は6月10日の午前10時(日本時間11日午前2時) から行われ、iOS 18、iPadOS 18、macOS 15、watchOS 11、visionOS 2などの新しいソフトウェアが発表される予定です。
開催形式
WWDC 2024はオンラインで開催されますが、一部の開発者や学生、メディアは6月10日にApple Parkに招待され、基調講演やState of the Unionを生で視聴できます。一般の視聴者は、Apple.com、Apple Developer アプリ、Apple TV アプリ、YouTubeの公式チャンネル から基調講演をライブ視聴できます。
主な発表内容
iOS 18/iPadOS 18
今年のWWDCで最も注目されているのが、iOS 18/iPadOS 18に搭載されるAI機能です。
ChatGPTの統合 : OpenAIと提携し、ChatGPTをiOS 18に統合する可能性がある
Siriの大幅な強化 : 大規模言語モデル(LLM)を活用し、自然な会話と高度なタスク処理が可能になる
AIによる文章生成 : メール、ウェブページ、ドキュメントなどの要約機能
写真編集 : AIで写真から不要なオブジェクトを削除したり、レタッチを行う
音声メモの文字起こし : 音声メモをAIが自動で文字に起こす
カスタム絵文字生成 : メッセージの内容に基づいてAIが絵文字を自動生成
macOS 15
Spotlight検索の強化 : AIによる検索結果の改善
Safariの新機能 : ウェブページの要約や、不要な要素を非表示にする機能
メッセージアプリの強化 : AIによる返信の提案など
その他の機能
Xcodeへの統合 : コード補完やバグ検出などの開発者向けAI機能
visionOS 2 : Vision Proの次期OSで、音声認識の改善などが見込まれる
Apple Musicのプレイリスト生成 : AIが好みに合わせてプレイリストを自動生成
注目点
Appleは自社のAI技術と並行して、OpenAIやGoogleのAIモデルを一時的に活用する可能性がある
プライバシーを重視しつつ、AIの恩恵を最大限に活用する方針
一部のAI機能はオンデバイスで処理し、プライバシーを確保する見込み
「Apple Intelligence」と呼ばれるAIシステムが発表される見込み
WWDCの視聴方法
基調講演は以下の方法で視聴できます。
Apple.com
Apple Developer アプリ
Apple TV アプリ
YouTube公式チャンネル
WWDC 2024 — June 10 | Apple
YouTubeでは、基調講演の他にも開発者向けセッション動画がアーカイブ配信される予定です。
まとめ
WWDC 2024は、AppleがAI分野に本格参入する節目 の年となりそうです。iOS/iPadOS/macOSなどの主力ソフトウェアにAIが深く統合され、ユーザーエクスペリエンスが大きく進化することが期待されています。一方で、プライバシーとAIの両立が課題となる見通しです。Appleがどのようにこの問題に取り組むのか、注目が集まるでしょう。開発者コミュニティにとっても、重要な情報が数多く発表される予定です。
【編集者追記】用語解説
Xcode: AppleのmacOS、iOS、iPadOS、watchOS、tvOSなどのプラットフォーム向けアプリを開発するための統合開発環境(IDE)です。
【関連記事】 Apple WWDC 2024発表予定: iOS、iPadOS、macOS更新に注目集まる WWDC 2024でAppleがAIとiOS 18の大幅アップデート発表へ AppleのAI戦略遅れを挽回へ、WWDCで新機能発表予定 Apple Vision Pro、WWDC24での進化は控えめも国際販売へ拡大予定
SNSに投稿する